元消防士の「ほっしー」が初めてタイに移住して学んだことや感じたことを聞いてみた

1:今回海外に行こうと思ったきっかけと海外滞在中に何を学ぼうと思いましたか?

私が海外に行こうと思ったきっかけは、「今までできない経験をできるのではないか」「今後、海外でもクライアントを作って仕事がしてみたい」と言う未来のことを考えていたからなんです。

2021年3月までは、東京消防庁で働いていたことや、勤務していた期間の後半は世界的な感染症の拡大で比較的縛られた生活をしていたのですが、独立してコーチングを提供するようになってから、「今までに経験していないことをやりたい」「もっと世界に出て、何ができるのかチャレンジしてみたい」と思う思いがあったので、自分自身の枠を外して行くために即決でタイに行くことを決めました。

海外滞在中に何を学ぼうと思いましたか?

今回の海外生活で学ぼうと思ったことは4つあり、1つ目が海外での生活という学びです。大学時代はスキー部、社会人になってからは消防士と、多くの時間を制限がある中で生活をしてきたのですが、2021年に東京消防庁を退職してからは組織という制限が全て外れた状態になったため、今回のタイミングで海外に行くことを決意しました。また、独立して業務委託や自分自身でコーチングを提供するようになったので、海外で生活しながらクライアントを獲得してみたいというチャレンジがありました。このような、未来を描いて行くためにも海外での生活がどんな感じなのかを学ぶ必要があると感じたんです。実際に海外で生活してみて、海外での生活は全く違うものでしたが、違うことを受け入れるようになったことで、海外での生活が非常に充実した毎日になりました。

2つ目に、今まで避けてきた英語でのコミュニケーションです。消防士をやめて、独立してからチャレンジしてみたかった「海外で外国人を相手に仕事をする」という未来に近づくためには、英語でのコミニケーションをしなければならないことや、外国人の価値観を知る必要があるということに気がつきました。過去に、新宿のゴールデン街で外国人とコミュニケーションをする機会がっあたのですが、ほぼ聞きとることも話すこともできず、悔しい思いをしました。その経験もあって、無理やり環境を変えて毎日外国人と話をすることで、英語でのコミュニケーションができるのではないかと考えたんです。実際に、海外に出てから初めの2週間は聞き取るのがやっとで30%ほど聞き取ることができればよかった方でした。しかし、片言の英語でもわからないことをしっかり伝え、もう一度教えて欲しいということを伝えたことで、初めてコミュニケーションが成立し始めました。

3つ目に、海外に住む日本人の価値観と経験を聞くことです。タイは、多くの日本人が生活をしていることも知っていたいので、その人たちに海外の生活や、仕事上での経験、さらになぜ海外で生活をしているのかということを聞き出し、これから私が目指す先のロールモデルとして、学べることがあるのではないかと感じました。実際にタイに行ってみると、すでにFIREしている経営者の方や大きな経験を乗り越えてきた先人たちの話を聞くことができて、今後の行動を決めていくためのヒントを得ることができたと思っています。

4つ目が勇気を持って行動することの学びを得ることでした。正直、今まで大きく勇気を持って行動した経験がない私には、タイであろうと海外での生活は勇気のいるものでした。しかし、人は行動しないと変わることができないこともわかっていたので、海外という日本から離れた地にでの生活をすることで、これからの人生で勇気を持って行動するきっかけになるのではないか?ということで、海外に出ることを決めました。実際にやってみると、もちろん不安なことはありましたが、自分自身が当初思っていたことよりも勇気のいることではなかったことに気がつくことができたので、勇気を持って行動することのハードルが低くなったようにも感じます。

2:今回の海外滞在で大変だったことはなんですか?

今回の海外生活で大変だったことは、現金がない状態で1ヶ月ほど生活をしていたことでした。海外に出て、浮かれていたこともあったからか3日で持ってきた生活費がなくなりました。(笑)しかも、クレジットカードを落としてしまってATMも使うことができず、1ヶ月ほどのノーマネー生活が始まりました。日本を出るまではこんな経験すると思っていませんでしたが、ある意味今回の学びの1つである経験をすることができたのではないかと思います。しかし、これが良い出会いを生むことになるとは思ってもいませんでした。

3:一番印象に残る出会いはなんでしたか?何が印象に残りましたか?

私が一番印象に残っている出会いは、パタヤのアクアというバーにいたパタヤ兄貴と、その知り合いの黒岩さんとの出会いでした。2人とも非常に大きな金額を動かしていた社長であり、海外生活も長く行っているという点において、まさに今回の海外でしたかった学びができた時間でもありました。特に、過去の経験の中で大きな失敗をしていることや、そこからなぜ立ち上がって今の生活ができているのかということは、間違いなくこの先の私にも起こり得ることでもあるのではないかという当事者意識が生まれました。

また、私自身も起業していることから一番響いた言葉が、「君は組織から離れたことで、カルピスの原液を手にすることができた。そのカルピスの濃さを決めることができる立場になったということだよ。君はそのカルピスをどのような味に仕上げたいの?」という問い。確かに、今まで組織という守られた中にいるが故に、その濃さを自分自身で決めるには限界があったと思いました。だからこそ、これから先の未来をどのように描いて行くのか、どのくらい濃い経験をしたいのかということをストレートに問われているようで、いろんなことを考えるきっかけになったと思います。日本に帰ってきてから、その時の言葉が毎日のようにこだましてきて、行動に移すレベルと考えるレベルが1段階上げることができたのではないかと思っています。

4:海外滞在を経験してどんな未来を想像しましたか?それは海外滞在前とどう違いますか?

実際に1ヶ月以上の海外生活の経験をしてみて、海外での生活や仕事をすることは、日本でではできないチャレンジができる場であり、この機会を増やすという未来を想像しました。海外に行くまでの自分自身では外すことができなかった、自分の中での鎖みたいなものが、海外では外しやすくなっていて、様々なことに取り組むことができました。

これは環境の違いが明らかに大きな要因となっていて、今までは安心安全な場所にいたらから、外そうと思ってもなかなか外すことができなかったのではないかと感じています。私はもっと人間的成長も、仕事としての成長もしていきたいので、海外での長期生活も視野に入れて、また行動していきます。

5:海外に興味があるけど一歩出れない若者になんて声をかけたいですか?

「いつになったら、あなたの人生を歩み出すの?」「真面目に生きるのもいいけど、もっと遊び心持って生きていんだよ」

私たちって、思っている以上に自分自身の人生を人生を歩めていない人が多いと思う。これは私も含めて、お金がない、時間がない、自身がないなどのこと思っている人が世の中には多くいるけど、それ以上に私たちの人生における時間は早く進んでいるので、もっとあなた自身の思ったことを形にすることをしたほうが絶対に良い。過去のことは事実だから変えることはできないけど、未来のことってイメージでしかないから、良い想像をすることができれば絶対に未来を想像することはできる。

今この瞬間を、これから先の未来をどのように生きていきたいのか、響く選択をして行くのがおすすめです!