大人気ブロガー在住歴7年のロン毛と坊主が「ロン毛と坊主とニューヨーク」で伝えたいこと

ストリートスナップを専門に撮るフォトグラファーとして活動するWATARU君とFITの学校を卒業しブティックで販売員として働いている傍ら、日本のファッション関連の記事を書いたり、ストリートスナップを撮影しているRYO君の二人で今年の7月からスタートし、巷で話題になってる「ロン毛と坊主とニューヨーク」を始めたきっかけを二人にインタビューしました。

彼らだから伝えれるニューヨークライフ

ー 今日はよろしくお願いします!まずニューヨークに来たきっかけを教えてください!

WATARU:自分がニューヨークに来たきっかけは、中学、高校時代はテニスに没頭してたんですよ。その結果日本で行きたい大学にいける頭がなくて、受験できなかったんで、ならアメリカに行けば英語が話せるようになるし、帰国後もアメリカ大学卒っていうブランド力があって就職が簡単だと当時は思ったんです。こんな安易な考えでアメリカ行きを決めたのはいいのですが、アメリカで知ってる都市がニューヨークしかなかった結果、ニューヨークに留学しました(笑)だけど当時からファッションには興味があったのでニューヨークを留学先に選ぶのに抵抗はなかったです。

RYO:僕は高校時代からHIPHOPが好きで、黒人文化に憧れてたこともあって英語に興味があったんです。ストリートファッションに興味があったのでニューヨークのファッションに関係する大学を探したらFITという大学が見つかったのですが、当時は英語が全く話せなかったので高校卒業後はカナダに半年間留学し、帰国後1年間沖縄でバイトをして、19歳の時にニューヨークに渡米しました。

ニューヨーク州立ファッション工科大学 1944年に設立されたアート、デザイン、テクノロジーの分野の学科を擁するニューヨーク州立大学の一校である。アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区にあるモダンアート系単科大学である。大学の通称はFITである。

ー じゃあ、二人の出会いはFITな感じ?

WATARU:いや、自分はFITには行ってないです。自分はRYO君のようなファッションを勉強するためにニューヨークに留学したのではなかったので、留学を決めた時も「これからどうしようか?とりあえずビジネスの勉強しておけばいいか」みたいな感じでビジネスの大学を決めた感じなんですよ。

RYO:だけど、僕も黒人が着てるストリートスタイルが好きなだけでニューヨークを選んだだけで、将来的にファッションに関係する仕事をする上でファッションのビジネスを勉強すれば応用がきくかな?と思ってファッションビジネスのクラスを始めにとりましたね。

ー 二人ともニューヨークに行くきっかけが全然違うね(笑)二人の出会いを聞く前に、二人に共通するカメラに興味を持った話やストリートスナップについて聞かせてもらってもいい?

WATARU:高校時代からファッションが好きで、ニューヨークにちょうど移住した辺りでストリートスナップを掲載してるWebメディアが流行っていて、その時からDrop Tokyoとか他のストリートスナップWeb媒体よく見ていたんです。当時留学をしたのは良かったのですが、別にビジネスの勉強がしたくてニューヨークに留学しのではなかったので、空いてる時間で何か自分にしか出来ないものはないかな?と考えていた時に、「ニューヨークでストリートスナップしてる人いないんじゃない?」と思ったのがきっかけで、自分が好きなスタイルのニューヨーカーのストリートスナップをブログで公開したら面白いんじゃないかな?と思ったんです。

ー だけど、学生ってことはお金ないよね?カメラ買うお金なんてあったの?

WATARU:カメラはルームメイトが持ってたNikonで一番安いD3000という一眼レフを借りてスタートしました。なんで、ブログスタート当初はアップしていた写真は僕のカメラで撮ったものではなかったんですよ(笑)だけど、空いてる時間に写真を撮りにSOHOに毎日行くようになってカメラの魅力にどんどんハマっていった&日本の雑誌から仕事依頼がブログを通じて入ってきたんです。その仕事がきっかけで色々な日本の雑誌から仕事依頼がくるようになって、ストリートスナップを仕事にするようになったんです。

ー 結構始めの段階からブログでは反応があったんだ?

WATARU:ありましたね。ほぼ毎日ストリートスナップをアップしていましたからね。撮影もほぼ毎日行っていました。

RYO:行ってたよね〜、懐かしい。

ー その時はもう出会ってたの?

WATARU:いや、まだ出会ってないですね。僕たちが出会ったのは僕が始めてイベントスナップの依頼を知り合いにされて、そのイベントでRYO君とカメラやってることは知らずに、友達になったんですよ。

RYO:そうだっけ?あの時カメラやってたかな…

WATARU:やってた、やってた。当時はRYO君がやってること知らずに、ニューヨークで日本人でストリートスナップをやってるやつなんていない!と思い込んでブログ更新していましたからね(笑)多分RYO君のほうが半年くらいカメラ歴が長いと思います。

RYO:あー…思い出せば、WATARU君より半年くらい早くストリートスナップ撮ってたかもね(笑)

ー WATARU君のライバルがいたわけだ(笑)

WATARU:そうなんですよ。RYO君がストリートスナップを撮ってることを知った時は「うわぁ、いたんか」と素直に思いましたね(笑)

ー けど、なんで二人がそんなに仲良くなるくらいの友達になったの?

WATARU:当時アメブロを使って個人的なブログを書いていたんです。あんなブログ誰も見てないと思ったんですが、RYO君に会った時に「WATARU君ってブログ書いてるよね?」って言われたんです。

RYO:そうそう!あのブログ本はただの日記だったけど、ブログ内容が他の人のブログに比べてかなり面白かったんです。だけど、当時はお互い学生なのもあったので、頻繁に会うことはなく、Facebookを通じてライフスタイルをチェックしていました。

WATARU:そうだ!自分もRYO君のライフスタイルをFacebookを通じてチェックしてる時に、RYO君がストリートスナップをFacebookにアップしてて「うわ!RYO君もストリートスナップ撮ってるじゃん!」って思ったんですよ(笑)しかも色々聞いてると自分より先にブログにストリートスナップアップしてるし、日本の雑誌から仕事依頼されてたり、NHKから取材されたりもしてるんですよ!「たった半年でこの差はなんだ!」って本気で思いましたね(笑)

RYO:あ〜NHK(笑)そんなこともあったね。当時はブログに撮影したものをアップしてただけなんですが、2ヶ月に1回くらい日本から仕事の連絡がきてました。NHKに関しては日本で当時ストリートスナップ全盛期で、そんなこともあって取材をうけましたね。日本以外でもロシアとかマレーシアとかタイとかからも取材の依頼がきたんですよね。

ー でも、当時はRYO君は学生じゃないですか?カメラ関係の仕事依頼とか取材とかを受けたことがきっかけでカメラを仕事にしようと思ったんですか?

RYO:いや、取材とか仕事依頼とかありましたが当時は仕事になるなんて全く感じてなかったです。実際お金になるんだ!と感じたのは取材を受けてから2年ほどたってからだったので、それまでは楽しいから撮ってるって感じでしたね。本当に趣味でやってたんですよ。

ストリートスナップを始めたきっかけ

ー WATARU君がストリートスナップを始めたきっかけはわかったけど、RYO君がストリートスナップを始めたきっかけはなんなの?

RYO:僕がストリートスナップを始めたきっかけは、ニューヨークに留学して1年後にインターンをすることになって、当時インターンをした服屋さんのオーナーさんがストリートスナップを撮影して、それを会社のブログにアップしてるのを見て、興味をもったんです。その後はオーナーさんと一緒にストリートスナップを撮影する現場に連れて行ってもらったんです。そんなことを1年くらいやったときに「これなら自分でも出来るかも。やってみようかな」と思ってブログを開設したんです。

ー やろうかなってカメラの機材揃えたりするのお金かかるし、大変だったんじゃない?

RYO:始めのストリートスナップで使ったカメラはお客様の忘れ物のカメラでした(笑)しかもカメラも小さなデジタルカメラだったんですよ。だけど、当時は一眼レフを一般の人が持ってるような時代ではなかったんで、こんなカメラでもスナップを撮らせてくれたんです。あ、NHKの時もこの小さなカメラでしたし、今でもこの小さなデジカメ使っていますよ(笑)だけど、始めたばかりの時はビジネスなんて関係なしで、この人の雰囲気が好きだから撮りたい!って気持ちで撮影していたから面白かったな…

ー なんで今だに小さなデジカメつかってるの?

RYO:天邪鬼な部分なんですが、みんなが一眼レフ持ってるから僕はこれでいいと(笑)ブログでアップするくらいならアングルと光のライティングで良い写真が撮れると思っているんです。僕はフォトグラファーではなくコーディネーターなんで、「こんなセンスを持っています!」ってブログを通じて伝えれれば良かったんです。

ー なるほどね。けど、RYO君にとってストリートスナップってなんなの?

RYO:ストリートスナップは僕が好きなファッションをしてる人に気軽に声をかけられるし、写真をアップしたら教えることを口実に連絡先も聞けて、その後友達に簡単になれる最高のコミュニケーションツールなんです。それに掲載の連絡をすると何かしら返信があって、それがきっかけでパーティーに呼ばれたりしてたんです。そんなこともあってストリートスナップはコミュニケーションを作る最高のツールだったんです。

ー ストリートスナップが最高のコミュニケーションツールってWATARU君も思う?

WATARU:今となっては思いますが、当時は全く思ってなかったですね。当時は単純に自分がお洒落だなって思った人を撮影することが好きだったです。

ー 今の話聞いてるとWATARU君とRYO君のストリートスナップを撮るスタートになった理由がお洒落な人を撮りたい!部分は同じだけど、RYO君からは繋がりたいっていう下心が見えるね(笑)

WATARU&RYO:たしかに(笑)

ー けど、二人の共通点ってスナップが大好きなことなんだなって話を聞いていて思いました。

WATARU:そうですね、自分は純粋にスナップが今でも好きで、今ではストリートスナップ専門のフォトグラファーとして活動していますからね。フォトグラファーの多くの人が自分自身の好きなジャンルを持っていると思うんですが、違うジャンルの撮影になると気持ちが入りにくくなる人が多いと思うんです。特にストリートスナップのような特殊ジャンルになるとなおさら。だけど、自分の場合はストリートスナップが好きなジャンルで、自分自身が好きな人への声かけなども1人で全て出来るんです。今でこそ自分みたいなスタイルでストリートスナップ撮ってる人はいますが、自分が走りだと思います。

ー 二人の中でライバル的な関係にはならなかったのですか?

WATARU:僕がRYO君がストリートスナップやってるのを知った時には、少しRYO君がビックになってたので、うらやましい気持ちはあったけどライバルとは思ってたけど、敵対視はしてなかったですね。

RYO:撮りたい人が二人とも全く違ったから敵対視はしなかったですね。僕はおじいちゃんとかおばあちゃん撮ってましたからね(笑)当時から同じ方向に向かって進んでいたけど、交わることは絶対ないってわかってたから一緒にSOHOでも撮影などしていましたね。

WATARU:確かにそうですね。被写体の取り合いにはなったことないですね。なんていうんだろ…同じことやってるんだけど、違うことやってるみたいな。

ー おもしろい関係ですね!なんでそんな二人がブログを一緒にやることになったんですか?

WATARU:僕がニューヨークに来てから5年間住んでた家を引っ越すことになったんで、それをきっかけにスナップブログではなくて、昔アメブロでやってたようなライフスタイルを紹介するブログをやろうと思ったんです。気軽に日記を書く感じでやろうと思っていたんです。

ー それはWATARU君だけのライフスタイルブログだよね?

WATARU:始めはそう思ってたんですが、ある日友人を通じてRYO君が僕より1ヶ月前に同じようなライフスタイルブログを始めていることをたまたま知ったんです。

RYO:(笑)ほんとうにたまたまだよね。

WATARU:カメラの時と同じで、また先を超されたと思っていました。

ー なんでRYO君はライフスタイルブログを始めようと思ったの?

RYO:スナップブログに飽きちゃったんですよね(笑)最後にスナップブログに写真をアップしたのが去年の9月くらいで、それから色々な人のライフスタイルを調べて、良い!と思ったことを取り入れた結果4月くらいから劇的に僕のライフスタイルが変わったんです。アウトプットし始めてから1ヶ月くらいたったときに「これはアウトプットしたいな」とフッと思ったんです。それがきっかけで5月の中旬くらいから記事を書き始めて、6月に一般公開しました。そしてオープンして次の日にWATARU君から連絡があったんです(笑)

WATARU:それがさっき話をした共通の友人からのシェアで気付いたんですよ。すぐにRYO君に「始めたの?!」って言いましたね(笑)

RYO:当時はFacebookからニューヨークに住んでる日本人のアカウントだけを削除していたんですけど、なんでWATARU君が知ってるのか不思議でしたが、WATARU君から「すぐに話がしたい」と言われて会うことになったんです。その後は想像通りの口説き落としですよ(笑)

ー また先を越されたんだね(笑)

WATARU:本当ですよ。その時は「なんでコイツ同じ時期に同じようなブログ始めてんだ?」って思いましたよ(笑)

ー なんでそもそも二人で運営することにしたの?

WATARU:そもそもRYO君のブログを見た瞬間に「これは二人でやったほうが絶対面白い!」と直感的に思ったんです。しかもその瞬間二人のブログのタイトルとホームページのデザインイメージまで全部頭の中では出来たんです。だけど、一緒にやるためにはRYO君を説得しないといけない。その説得が大変だなってすぐ思いました。実際昔からスナップブログを二人とも更新していたのもあって、今更一緒に何かやるってことに坊主(RYO君)は絶対嫌がるだろうなっと思ったんです。

RYO:(笑)実際最初はやりたくなかったですよ。

WATARU:だけど、その答えは想定の範囲内(笑)それでどうやればRYO君を自分のプロジェクトに参加させれるのか考え、プレゼン資料を頭の中で作り、SOHOに二人が会えるタイミングでRYO君を口説き落としました。だけど、案の定断られました(笑)だけど、まだあきらめれなかったのですぐ「とりあえず家に来ようよ」とその日のうちに家に誘いました。なかなか家に来るのを拒んでいたんですが、家にはRYO君の紹介で知り合いが泊まっていたのもあって「友達が会いたがってるよ」って言って家に無理矢理連れてきたんです。家にさえ来させられればプレゼン資料もしっかり準備してあったので口説き落とせる自信があったんです。

RYO:落とされましたよー(笑)だけどWATARU君が僕の新しいブログの記事を公開した時に、いつもは電話なんて絶対しないのに「明日SOHO行く?話がある」って言われたのを考えた時に「こいつ真剣なんだな」って感じたんです。だから、一緒に何かやっても面白いかもって思うようになったんです。

WATARU:二人ともOFFの日はSOHOに行くって1年くらい前からルーティンになっていますからね。溜まり場的な感じ。

RYO:だけど、ここ3ヶ月で一気に仲良くなったよね!

ー なんでまた?

RYO:金魚とか植物とかWATARU君が買いたいって言い始めて、僕も金魚も植物も好きだったんで一緒に買いにいくのに付いて行ったりしたんです。

WATARU:たしかあの時は家を引っ越しし始めてる時だったね。たしかにこの2,3ヶ月は会う機会がたくさんあったね。

RYO:そうそう、だからこのブログの話を聞いたときも「たしかにこの2,3ヶ月時間をたくさん共有してるのも何かの縁なのかもしれない」と感じてOKを言ったのもありますね。

ー なるほどね。恋愛みたいだね(笑)

WATARU:そうですね…今までお願いなんてRYO君にしたことなかったんで恥ずかしかったですよ!だってRYO君はもう6年くらい友達してて、ニューヨークでファッション関係の知り合いで一番古い知り合いでしたしね。そいつに今更「一緒に何かやらない?」って言うのはプロポーズしてるみたいでしたよ(笑)しかも、RYO君も始めはNGだしてたのに、最後はOKもらったときは心の中で夢が叶って幸せな反面、なんか恥ずかしい感じでよくわからなかったです(笑)

RYO:たしかにお互い恥ずかしかったね(笑)

ー そこまで気持ちこもってたってことはブログのデザインとか写真とかこだわったんじゃない?オープンするまでに時間かかったでしょ?

RYO:それがWATARU君めっちゃ作るの速かったんですよ。トップの写真は口説き落とされた夜に写真撮って、デザインは2日で全部完成させて「オープン出来るよ」って連絡もらったんです。

ー 速いね!元々WATARU君の頭の中に全てあったのが理由だろうね。そもそもコンセプトはなんなの?

WATARU:大きなくくりで言うと「ライフスタイル」なんですが、細かい部分は1人1人違うと思います。自分の場合は自分とRYO君って正反対だと思っているんです。ロン毛と坊主みたいに。だから、同じニューヨークのテーマを書いても全然違う記事になるんです。

RYO:大まかな流れは似てるけど、好みやライフスタイルとか細かい部分が真逆なんですよね。例えば僕は朝方人間で朝4時には起きるようにしてるんですが、WATARU君は夜型で朝4時に寝るみたいな。

WATARU:この真逆な部分があるけど、共通してる部分もあるのが面白いかなと。

RYO:僕が始め断ってたのは、二人が似てるからこそ混ざってブログ全体が薄くなるって思ったんです。ファンも混乱するかも?とか。実際に1人で運営すれば「俺!」って色のブログになるけど、二人だと自分の色は薄くなっちゃうからね。だけど、カクテルのような感じで真逆のものでも美味しくなるし、WATARU君のファンも僕の記事を読むし、僕のファンもWATARU君の記事を読めば面白いなって思ったのあって一緒にやろうって自分自身の中でなったのもあります。

WATARU:話が「なんで一緒にやる?」って部分に少し戻っちゃいますが、自分も人と一緒に何かやるって嫌だったんです。だけど、そんな自分が一緒にやりたいって思ったのもあって口説き落としたんですよね。

ー なるほどね。それだけ思いのあるブログってことは始めの記事何書くか決まってた?

WATARU:いや、全く記事内容は決まってなかったです。なんでかと言うと、ライフスタイルを紹介するブログなんで決める必要がなかったんです。そんなこともあって始めのほうの記事では「なんで自分がロン毛になったのか?」とか書いていましたね。あとはRYO君の記事の雰囲気なども見ながら記事を書いていました。

RYO:僕もWATARU君の記事をチェックしながら記事を書いています。だけど、僕は下書き保存した上で公開してるのでWATARU君は僕の記事を公開前に見れるんですが、WATARU君の場合は記事を下書きしないで一発で書いて、公開するんで僕は公開後に見てる感じです。読者と同じですね(笑)けど、たまに下書き保存してある記事があって、それを見つけると「お!」とか思っちゃいますね(笑)

ー おもしろいですね(笑)では、記事を書くことにあたって読者目線でお互い気にしてることありますか?

WATARU:二人ともフォトグラファーだから見出しの写真は必ず自分たちで撮影した物を使うことをルールにしています。書き方的には丁寧に愚痴とかにならないようにしています。

ー たしかに自由度の高い記事だもんね。

WATARU:このブログは読者の人に「こんな生き方してる日本人もニューヨークにいるよ」って伝えたいだけなんです。たまに説教してるように読める記事もあるかもしれないですが、その言い方も自分自身の味なんで気にはしてないです。このブログはビジネスのためにやってるのではなく、あくまでライフスタイルを伝えるブログですからね。

ー けど、毎日記事更新してるってなると写真と違って記事書くの大変じゃなかった?

WATARU:自分は記事を書くのは昔から書いてたのもあって問題はなかったのですが、写真に困りましたね。自分たちで撮るってルールを作ったのはいいのですが、二人ともフォトグラファーってこともあって写真選びにはかなり時間を使いましたね。

RYO:僕も同じですね。書くことは前からやってたし、英語で書いてたのが日本語で書けるのもあって記事を書くのは昔よりも楽だし、楽しいですね。

WATARU:自分も同じで書き始めると熱中しちゃうタイプなんで書くのは楽しいですね。それにアウトプットすることで自分の考えを客観的に見ることも出来るし、後から見返してみたときに「あー1年前の自分はこんなこと思ってたのか」と振り返れるのはいいなって思っていますね。

ー たしかにニューヨークに住むとインプットばかりで、アウトプット出来ない人多いですからね。

RYO:アウトプットしないとリアルな世界で愚痴とか言いやすくなると思うんですよ。生きるってストレス溜まるじゃないですか?それで酒飲んでストレスかかえて辛い人生送ってる人もいると思うんですが、それを「愚痴」ではなく「経験」としてアウトプットするのは大切だし、そのアウトプットがストレス解消に繋がると思います。そしてアウトプットのためにブログを書くことが生活習慣になれば、ストレスを溜めることは無くなりますからね。あ、別に酒を飲むことを否定してる訳ではないです。

WATARU:たしかに生活のルーティンにアウトプットを入れることはストレス解消になるね。無駄なことを考えなくてすみますしね。

ー そのアウトプットが面白くてファンが出来るんだろうね。二人にとってファンってなんなの?

RYO:ブログが有名になることでスナップブログ同様コネクションが出来ればいいなとは思いますが、せっかく僕のライフスタイル読んで欲しいと思って記事を更新するんだから読んでくれるファンが増えればいいなみたいな感じですね。続けることで広がる縁は本当にお金では買えない、価値のある繋がりを作ってくれます。継続していれば何かしらアクションが起きると思っています。

WATARU:僕も同じですね。今後何かをやりたいからブログを更新するのではなく、僕たちのライフスタイルを紹介して、共感してくれるファンが楽しく読んでくれれば嬉しいです。それに人生の中で起こること全てが人との繋がりなんで、このブログを見てる人が増えれば増えるだけ繋がりを作るチャンスが増え、その繋がりが僕たちの人生を大きく変えるかもしれないですからね。

ー たしかに、ここまで面白い人がいることがわかったら「会いたい!」とかいう人いるだろうね。

WATARU:まぁそれはそれで今自分の家をシェアしてる時もあるんでOKだし、家に泊まってくれれば腰据えてゆっくり話が出来ますしね。やっぱりファン作り大切ですからね。

ー けど、スタート1ヶ月でかなりのアクセスあったみたいだけど、どうやって読者を集めたの?

RYO:その部分はWATARU君に全て任せています。僕はその部分は弱いんで…そもそも自分自身でブログを開設した時も1年くらいかけてファンが少しずつ増えればいいな程度だったんで。

WATARU:自分はSNSを駆使しましたね。昔からやってるスナップブログのSNSアカウントを使ったのもあって、1ヶ月で普通のブログでは考えられないアクセス数を打ち出したんだと思います。だけど、SNSっていうのは読者の入り口であって、結局は毎日更新をして読者をファンにしないといけないので、収益が無くても、今できることは毎日続けて自分達のライフスタイルを更新することだけです。

ー その考え方大切ですよね。どんなことも続けることからしか結果は生まれないですからね。

RYO:そうですね。収益の出ないことを続けることを否定する人もいますが、僕は続けることに無駄はなく、どんなことも続ければ何かに繋がると信じてニューヨークで生きています。

WATARU:それは大切だよね。

RYO:だけど、僕は飽きたら辞めますよ。

WATARU:それは俺も同じ。自分の場合はライフスタイルの中で流れを大切にしているんです。今大切だと思ったことに対しては全力で努力し続ける。だけど、自分の中で重要性が無くなればすぐ辞めます。いっても僕たち二人が運営してる個人ブログですからね。

ー ということは二人にとって流れが変われば住む場所も変わるってこと?

WATARU:自分はそうですね。ニューヨークにこだわってないですね。

RYO:僕は5ヶ月前くらいはゆっくり暮らしたいなって思って故郷の沖縄に戻る気でした(笑)だけど、流れでニューヨークにいても面白いかなって思ってニューヨークに残っています。

ー そこまでラフに考えながらも継続して努力し続けてるブログを運営するって大変そうだけど楽しそうだね

WATARU:楽しいですね。単純にニューヨークに長く住むと生活がルーティン化しすぎてマンネリ化しちゃうんですよ。そのマンネリ化したライフスタイルに何か新しい動きを入れるのは楽しいですね。それはブログでもなんでもよかったのですが、今回はブログってだけで。

RYO:それは僕も同じですね。新しいこと始めるっていいよね!

ー そんな二人が1ヶ月の間でオススメの記事ってどれ?あ!お互いのやつ言おうか!

RYO:僕は「朝活と夜活」ですかね。あれは最後の三行!あの三行はWATARU君が今一番言いたいことなんだろうなって思いました。WATARU君らしいなって思う記事で「常識にしばられない、こんな生き方もあるんだよ」って伝えてるようで好きですね。みんながやってるからやるって考え方はどうかなって思いますからね。

WATARU:自分は一個の記事ではなくシリーズになってしまうんですが「断捨離シリーズ」ですかね。僕自身断捨離とかしたことないのですが、普通の人が当たり前にしていることを「それは当たり前と思う必要はないし、違う道もある」と伝えてる部分がおもしろなって思いました。もちろん自分もRYO君みたいなライフスタイルをしたいとは思わないですが、「あ、そんな生き方もあるんだな」って新しい気づきを教えてくれるのは面白いです。

ー 色々なライフスタイルがあるからね。最後に「ロン毛と坊主とニューヨーク」の読者に記事を読む上でどこに注目して読んでほしいですか?

WATARU:難しい質問ですね…僕たちは人はどうしても常識に縛られて生きてるのもあるんで、「こんなライフスタイルもあるんだよ」ってことをブログを通じて伝えたいだけなんです。色々な人の生き方を否定をするのではなく、あくまで伝えるだけ。

RYO:僕も同じですね。リアルな26歳のニューヨークに住んでる僕の声を伝えたいだけですね。

WATARU:あと僕たちの強みの1つが「ニューヨークに住んでることが長いこと」だと思うんです。例えば留学生がニューヨークに来ると多くの人がブログを作ると思うんですが、ユーザーがニューヨークに来たばかりの人の声とニューヨークに7年住んでる人の声では説得力が違うと思うんです。それに日記感覚ではなく、かなり作り込んで作っているのも大きな強みだと思っています。これからも強みを活かしてライフスタイルを読者の方に届けたいと思うので「ロン毛と坊主とニューヨーク」をよろしくお願いします!

RYO:よろしくお願いします!